世界にひとつ。
20代始めの頃、名古屋八事の老舗ケーキやさん、シェ.コーベでバイトしてました。
高級住宅街にある、そのお店は、いつもセレブなかた達でいっぱいのお店だった。
ケーキも小さいのにひとつ500円くらいもした。だけどとびきり美味しかったな。
私はパテシェの見習いの見習いで下っ端だったけど、みんないいひとばっかりでとっても楽しかった。
クリスマスイブのイブ12月23日は朝までケーキを作る忙しさ。
ケーキを作る部屋は寒くて、なんだか同じものをずっと作って、眠さとの戦いにもなれてきた頃パテシェの真野さんが私達にこう言った。
「僕たちにとったら何百個の中のひとつ。だけど買ってくださるお客様にとったら大切なクリスマスを過ごす一日のたったひとつのケーキだよ。それを忘れないで。」 めがさめましたねこのひとこと。
今こうして全ての商品をひとつひとつ作るときに この言葉がよみがえる。買ってくださるかたにとってはたったひとつ。
ありがとう真野さん。 すごいこと教えていただいた。
今真野さんは、名古屋の同じ八事で「アルム.ハイジ」というお店で、とっても心のこもった美味しいケーキ屋さんのご主人になっている。
又あいたいな。美味しいケーキもたべたいな。
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